続・日本一周をしよう

タイトルの通りです。それ以上でもそれ以下のことでもありません。

もう一度日本一周をします。まあ決意表明みたいなもんですかね。

 

おそらく九割九分の人たちはなぜもう一度わざわざ日本一周をする必要があるのだろう?と思っていることでしょう。

 

 

僕自身も別段もう一度日本一周がしたいわけではありません。いやまあしたくないと言えば嘘になるんですが、紆余曲折ありまして何の因果か大学三年間かけて終わらせた日本一周を大学四年の夏休みでもう一回やることになってしまいました。

 

宣言しちゃったんですよね~もっかい日本一周します!って。

役員全員の目の前で。

 

何の事かと言いますとこの前就活やってまして、まあ何とか無事第一志望の会社に滑り込む事が出来まして、それは良いんですけど一つ問題があるというかなんというか。

 

最終試験が三人グループの集団面接だったんですけど、役員の人が『この会社に内定を貰ったら、君たちはどうしますか?』という質問でまず僕が最初に答える事になりまして、何を思ったか満面の笑みで『もっかい日本一周しますね!!』つって即答したんですよ。

多分この時の僕の脳内は、内定→就活終了→旅立ち といった感じのお花畑状態でほぼ反射的にもっかい日本一周しまーすと答えたんでしょうね。そしたら役員と会長社長がなんかニヤニヤしだして、僕が【おっ、結構ウケ良いんじゃね?】とか思ってたら

隣の二人が『はい!自分は御社から内定を頂いた際には他社の選考を全て辞退して御社の内定を以て就職活動を終了します!』とか言い出して

 

もう内心ウウェェェェェェ!!??ですよこっちは

完全にやらかしたなこれはと思いましたね。だって内定を貰ったらお前どうする?という問いに対して他二人真剣な表情で『御社の内定で就職活動終わらせます』つってんのに俺だけニヤケ面で『日本一周しまーす^^』とか言ってるんですよ?いや普通に頭悪いなコイツってなるじゃないですか。

 

そしたらなんかその会社から内定通知書が送られてきましてね

何が評価されたのか未だに解らないんですが、まあこんなロクにコミュニケーションもままならないアホを雇ってくれた会社に泥を塗らないためにも、せめて面接で自分が言ったふざけた発言の後始末くらいは終わらせないと僕は入社式で役員の方々に顔向けが出来ません。

という訳でこれを書いている一週間後には僕はまた、日本のどこかの星空の下で一人寂しく野宿をしている事でしょう。

 

そんなわけで今色々と準備やルート確認に忙しいのですが、そんな中で自分が一年前に日本一周を終わらせる旅に出発する前に書いた日記のようなブログがあったのを見つけました。

今の自分が読み返してみるとまあなかなか面白い事書いてて結構読んでて爆笑したんですよ。何言ってるんだコイツって感じで。

 

あの日あの時の自分に今現在の自分自身が何かメッセージを伝えるとしたら…みたいな事って大体一度は考える事だとは思うんですが、今回せっかく一年前の僕が書いた日記が出てきたんで、それに対する答えというか今の自分から見た返事のようなものを書いてみようと思います。

 

http://tengaokamoto.hatenablog.com/entry/2018/08/08/034806

 

これですね 一年前に書いた訳の分からない文章は

今読み返しても本当に笑えるんですよ、多分これを書いた時の彼は自分が日本一周を終えたらマジメな社会人になれると本気で思ってたんでしょうね。

 

なれませんでした^^

 

そんなたかだか日本一周したくらいで人間の本質が変わる訳ないんですよ。むしろ変な方向に振り切れた気がします。

 

 

>僕自身最近気づいたことが自分という人間は結構保守的な考え方をしてるみたいなんですね。風来坊で根無し草の旅人気取りのくせして社会のレールから外れることを何よりも恐れています。たくさんの人から認めてもらった自分の趣味を生業にしていくことも多分ありません。普通に実家に帰って雇われのサラリーマンになるつもりです。

初っ端笑ったところはここです。趣味を捨てて仕事人間になるんだとかほざいてますがね、やっぱり就活で話す事ってあんまないんですよ。

しょうがないから日本一周の話と写真の話してたらなんか内定貰ったようなもんです。早い話趣味に救われましたね。いやマジで

しかも実家に帰ってとか言ってますけど普通に全国転勤ですからね。実家がある香川の地元企業は普通に全落ちでした^^。

まあでも社会のレールから外れたくない安定志向ってのは内定貰った会社の面接でも性格診断の結果発表みたいなコーナーで言われましたね。よく自分の事を分かっているじゃないかと褒めてやりたいです。

 

>これまでは旅も自分の居場所もどっちつかずでなあなあにして済ませていましたが、大学生活が終わればこの矛盾した状態にもケリをつけなければなりません。

そして少なくとも今現在、僕は社会人になったとして一度走り出したレールを降りるつもりもなければ、自分の夢に向かって道標のない荒野を突き進む勇気もありません。

 これも面白いですね、おそらくこれを書いた時の彼の心境は【社会人は仕事ばっかりやっていて趣味を楽しむ時間など一分一秒たりとも無いんだなあ】と本気で思っていた事でしょう。

ところがどっこい彼の内定先はアウトドア全般に携わる割と大きな会社でして、むしろ家と会社の往復で毎日過ごしていると逆にダメなんですよ。説明会でアウトドア向けの商品を提供する側がアウトドアやってなかったらその商品に何の説得力も無いから、インドアな人は多分あんまり向いてない会社だよって言われたのを今でも覚えています。

 

社会人は夢を持たずに歯車として生きていこうとする覚悟も見える下の文章ですが、これも最終面接の性格診断結果発表コーナー時、会長直々に『君はちょっと現実主義過ぎるから、社会に出たらもうちょっと夢を持って生きた方がいいね』と言われたのでこれもまた杞憂に終わりました。

 

>きっと来年の今頃はスーツに身を包んで量産型の就活生に紛れ込んでいることでしょう。今まで散々夢や自由がどうのこうのほざいてきた結果がなんの代わり映えもないようなありきたりな人生というのは些か面白みに欠けると思いますよね。

 これね、今振り返ってみても全く紛れ込めていませんでした。どこの会社の面接でも明らかに異質なモノとして浮いてました。

スーツをカバンにぶち込んでは防水性抜群ナイロンの服に着替えて淀屋橋のオフィス街を何か喚きながら練り歩いていました。ただの観光客です。

まあ多分今後スーツも恐らく着る事無いですからね。ずっとナイロンの服で働くことになりました。全然ありきたりじゃなかったです。

 

>結局何が言いたいかというと、今年の夏僕は誰よりも楽しい夏を過ごすつもりだという事です。

誰よりも笑って泣いて怒って楽しんで、いろんな景色や人々に出会って、思いつく限りのやりたいことをやり切ったうえで、自分の夢にケリをつけて、旅と自由を愛した自分に別れを告げ、普通の人生を送るために。

これもねえ、なんというかそこまで思いつめることないだろうと今になって思うんですよ。まあ自由は兎も角として、旅に関して言えば趣味が仕事になったようなものなんで、少なくとも今の内定先をクビにでもならない限り一生付き合っていくことになりました。めでたしめでたし

 

>結局はどんな形であれ旅が好きなんですね、どうしようもないほど旅が楽しいのです。

マジですげえ楽しみです、日本一周するのが。

これね、やっぱり最後結論これしかないんですよ。一年前も今もこればっかりは何にも変わってないです。旅で得たたくさんの経験が自分の未来を切り開いてくれた事実こそあれど、今も相変わらずあの頃と同じ純粋な気持ちで旅立ちを待ち遠しく思っている自分がいます。

 

まあでも強いて一年前の旅と違う所を挙げるとするならば、旅という自分のライフワークに対する考え方ですかね。

 

一年前の自分は旅との惜別を心の奥底に感じながら旅をしていました。

でも今は違います。僕はねぇすごく感謝してるんですよ。

 だって極端な話、旅で得たたくさんの思い出が無ければ少なくとも僕の将来はどんなものになっていたか全くわからないんですから。

 

そんな自分の不確定な未来を確実なものにしてくれた旅と自分の都合でお別れしようなんてまあ虫のいい話じゃないですか。

 

今年の夏は正真正銘大学生活最後の夏休みです。丸々二ヵ月かけて旅をするなんていくらアウトドアの会社と言えどそうそうできるもんじゃありません。

でも不思議と寂しさも悲しさも全く感じないんですよ。

なんでかなーって考えてみたら、やっぱり旅で得た経験ってあー楽しかった。で終わるんじゃなくてなんかしら自分にとっての将来に繋がるものなんだって事を知ったからというのが大きいんでしょうね。

自分が命懸けでやってきたことが自分自身のその先に続いていることを実感できたならば、例え環境が変わっても本質を見失う事はそうそう無いんじゃないかと思います。

 

 

まあ長々と書いてきましたが結局何が言いたいかというと、今年の夏僕は誰よりも楽しい夏を過ごすつもりだという事です。どれくらい楽しい夏かと言うと一年前の自分を鼻で笑えるくらいとてつもなく楽しい最高の夏です。

誰よりも笑って泣いて怒って楽しんで、いろんな景色や人々に出会って、思いつく限りのやりたいことをやり切ったうえで、新しい自分の夢をスタートさせて、これまで以上に自分が旅と自由を好きになれるように

ちょっぴりズレた普通の人生を送るために。