西日本一周 その9
なんで夏が一番好きなのかこうして夏の写真を見返して思うのが、空が青いんですね。だから夏が好きなんでしょう。
うだるような夏の暑さにノックアウトされ地面に寝転んで空を仰いだ時、視界に飛び込んでくる青空と白い雲のコントラストが眩しくて一瞬目が眩むんです。
そういう時に生きている実感を得られるんでしょうね。不思議なもんです。
当たり前の様に快晴続きの阿蘇ど真ん中で目覚めた朝はなんとも清々しい朝でした。
今日は昨日の続きで阿蘇の外輪山の内側を見ていきます。
こんな感じですね。阿蘇駅出て山頂の通行止め付近まで行って折り返して南側へ抜けていきました。
今思えば初めて阿蘇に行った時、一日で由布院から高千穂峡まで行ってたのが信じられません。
2016年に初めて来たときは確かこの先のゲートで通行止めでしたが、一年たった2017年ではだいぶ復旧も進み山頂手前まで行けるようになってました。
放牧されている牛。朝露が滴る牧草をのっそりと食んでいます。
車は一台もいません、朝ですからねえ。めちゃくちゃ眠たかった。
たまにこうして脱走者ならぬ脱走牛がいるんです。北海道や四国カルストの牧場でも何度か出くわしましたが、こういうほどよく緩い光景は何とも穏やかな気分になります。
草千里のあたりでしょうかねえ。辺り一帯朝もやに包まれて何も見えません。
草千里のレストハウスを過ぎると阿蘇山頂への入り口にある阿蘇山ロープウェー乗り場につきます。ロープウェーはもちろん山頂へと続く車道も全て通行止めだったのであまり人影は見えません。というかこの時まだ営業再開してなかったような気もします。
南阿蘇に抜ける登山道も通行止めだったので引き返してきて道の駅阿蘇で休憩を取りました。二時間くらい寝てましたね。
休憩終了。
一年前と同じように外輪山に沿って南阿蘇へと抜けていきます。
ここの交差点の右側の空き地によく警察が信号無視を取り締まっています。
うーん、ダイナミック
憎たらしいほど青空
この道を通る時、毎回ここに来るんですよね。一年前ここに原付で来ていた時、まさか自分が普通二輪免許を取得して、250㏄で西日本一周をしているなんて夢にも思ってませんでした。
まあ実際旅している間は何も考えてないんですよね。ただがむしゃらにその時の自分にできる限りの事をやりつくしてきました。そして一つの旅と一つの季節が終わるとまた無茶な旅に備えてあれやこれやと支度を整えています。
全ては年々衰えるどころか増していくばかりの好奇心と
一欠の理性さえとろかしてしまう夏の暑さのせいでしょう
お気に入りの神社
今ではもうこんな人の気配のない写真は撮れないでしょう
確か月廻り公園とかいう名前だったような
家族連れで来ている人が多かったです。
どこに行こうかあちこちぷらぷらしていると涼しそうな公園を見つけました。
清流から湧き上がるひんやりとした冷気が火照った自分を包み込んでくれます。
どうやら中に入れるようですね。
元々は南阿蘇鉄道を高千穂鉄道と接続しようとして掘削されたトンネルが計画中止になり、そのまま親水公園に転用されたのがこの公園の歴史だそうです。
まあ普通に寒かったすね
夏場でもトンネル内部は気温10度前半くらいで一時間以上いると全身が震えて、うだるような夏の日差しが恋しくなります
最深部です。確かここで湧き水を飲んだような気がしますが、あんまり覚えてません
とにかく寒かったです
めちゃあったけぇ・・・
おそらくこの時の僕は太陽に感謝しながら写真を撮ったんでしょう
日も傾き始めてきました。とっとと夕食の準備を始めましょう
夕飯用の水摂取風景
全景です
中々に神々しいですね
移動中に激しい光芒。雲の切れ間から差す光線で目が眩みました
阿蘇で最も素晴らしい温泉です
設備も泉質も営業時間もいう事なしで値段は500円のワンコイン。
家族連れをターゲットにした商魂たくましい販促品がこの店のマスコットです
のぼせる寸前まで湯船につかった後は休憩所で22時までごろごろしてました。
ここキンキンに冷えた水がタダで飲めるんですよねえ
なんてすばらしい。
温泉で疲れを洗い流したあとは夜の高千穂街道をかっとばして道の駅高千穂まで移動します。
相変わらず心臓に悪いお出迎えをしますねここは。
温泉効果であれやこれや考える間もなく速攻で眠りに落ちました。