聖地巡礼ツーリングinしまなみ海道&尾道 2016/09/23~24 その2

前回の続きです

 

 

突然ですが、僕は夏場の野宿ではテントを立てることはほぼありません。

大体道の駅か無人駅のベンチに寝そべったり、駐輪場にバイクを止めてその横の地面に銀マット敷いて寝てます。

理由は単純で、建てるのがめんどくさいのと朝起きてから撤収するのが超めんどくさいといういたってものぐさな理由なのですが、そんな横着が許されるのも9月いっぱいまでです。10月に入るとさすがに朝の気温が一ケタになることも珍しくないので、そうなると直に外気にさらされてしまうので満足に寝られません。

 

 

尾道での朝は海沿いということもあり、かなり冷えていたので珍しく朝日が昇る前に目が覚めました。

寝袋をしまって、カフェオレを沸かしていると尾道向島をつなぐフェリーの汽笛が鳴り響き、尾道の朝が始まりました。

カフェオレを胃に流し込み完全に目も覚めたところで、昨日見れなかったしまなみ海道をぶらつこうと思ったのですが、せっかくなので尾道市街地を少し探索することにしました。

路地裏をぶらついてみたり

 

新市街地の方に行ってみたりしました。

 

まあ特に目につくものもなかったので、そのまま向島へと向かいます。

尾道大橋を通って向島へと渡ります。

 

 

昨日通ったときは日も暮れていて街灯の明かり以外何も見えなかったので、どんなものがあるかワクワクしながら走っていると・・・

なかなか個性的なオブジェが早速目に飛び込んできました。

カフェかなんかの駐車場の片隅に展示?してあったのですがこれどうも本物の車を後部を切り落として地面に建ててるみたいですね。普通の幹線道路にこれがあったらまず目が向いてしまうので、広告塔としてはかなり有益な看板でした。

向島から因島へ渡る橋は歩道と自転車道が車道の真下に設置されています。

島ごとに橋の作りが違うので、渡り方にバリエーションがあってなかなか面白かったです。

 

因島に渡ったらちょうどいい具合にお腹もすいてきたので尾道名物の尾道ラーメンを食べることにしました。

尾道ラーメンはしょうゆベースの細麺というオーソドックスな作りなのですが、尾道ラーメンの一番の特徴として大量の背油が入っています。これを麺と一緒に啜って食べるのですが、見た目とは裏腹に全く脂っこくなく、しょうゆスープのコシをより深い物に昇華してくれます。豚骨の野性的な力強さとは対照的な洗練されたしっかりとした味わいでした。残ったスープもチャーハンとの相性バツグンで全くお腹がもたれることなくそれでいてしっかりと満腹感のあるラーメンでした。

 

 

昼食を終えた後はこの旅のもう一つのメインである因島探索です。

ここでようやくタイトルの聖地巡礼が出てきます。結構長かったですね。

聖地巡礼とはもともとイスラム教やキリスト教などの宗教において教典の舞台となった場所やゆかりのある場所に信者が赴いて信仰を深めるという意味の言葉ですが

現代においてはそこから転じて、アニメのモデルとなった場所や有名人にゆかりのある場所をそのファンが巡る事も意味する言葉となっています。

 

 

じゃあこの因島が何の聖地かと言いますと、僕の大好きなバンドにポルノグラフィティというグループが居るんですけど、そのメンバーのふるさとがここ尾道因島なんですね。

 

彼らに縁の深い因島では様々な聖地スポットが点在しており、いつか因島に行ってみるのが僕の長年の夢だったんですね。特にポルノグラフィティは地元に対する愛情がすごく強いバンドで、歌の中にも因島の地名なんかがちょくちょく出てきていて、その曲を聴くたびにこの場所はどんなところなんだろうと想像を膨らませていました。

 

そんな僕にとっての聖地である因島はどんなところなのでしょうか。

腹ごしらえも済んだところでいざ、巡礼開始です。

 

ラーメン屋を出てそのまままっすぐ道なりに行くと早速最初の聖地が見えてきました。

ここがボーカルの人が岡野さんって言うんですけど、その人の伯父さんが経営しているカメラ屋さんだそうです。あいにく僕が行ったときは定休日で外から眺めるだけでしたが、店内にはグッズなども並んでいて連日ファンの人々が訪れているそうです。

 

さらに道を進むとトンネルがあります。

因島の市街地につながるトンネルで、その名を青影トンネルというのですが、ここも聖地のひとつで、Aokageという和やかなバラードソングの舞台になったトンネルです。

この曲の歌詞にカップルがトンネルを自転車で走り抜けるシーンがあって、そこの歌詞が

 

あの急な坂道登ったら青影トンネルだ

車の排気ガスで煙いのをすこしだけ我慢すれば

という歌詞なんですが、

歩道がないんですね、このトンネル

排気ガスどころか普通に車が怖いし、しかも妙に長いトンネルで1kmくらいあるんですよ。

原付で走ってても後ろからくる車に恐怖心を覚えたのに、まして自転車でここを通るのはもはや罰ゲームレベルだと思います。

和やかな曲とは裏腹に超絶スリリングな聖地でした。

 

トンネルを抜けると

 

目の前が広くなった先に目指す海が見えてきました。

 

因島市街地は結構にぎわっていました。

これがギターの新藤さんの実家らしいです。因島名物のはっさくゼリーが有名ですね。

 

街を抜けて

造船所を眺めつつ

 

 

島の南東にある静かな砂浜に到着しました。

ここは狼という曲に登場する折古の浜という場所で、昔は海水浴場として使用されていたそうですが、今は閉鎖されてしまったそうです。

僕が行ったときは全く人がおらず、ゆっくり瀬戸内海を眺めながら曲の世界に浸ることができました。

 

 

因島での聖地巡礼もひと段落ついたので、次の島へ向かいます。

 

因島のいたるところにいるややムカつく顔をしたはっさくBoyに別れを告げて次の生口島

 

 

生口島はどことなく南国の雰囲気漂う島で、海沿いの道にはヤシの並木が植えられていました。

この日は本当に天気が良くて、自転車でサイクリングを楽しむ人もかなりいました。

いつか自転車でもしまなみ海道を走ってみたいものです。

 

見晴らしのいい展望台で相棒の写真も撮ることができました。

 

 

 

 

向こうに見えるのは製塩業で有名な伯方島です。

CMで一度は聴いたことがある伯方の塩でおなじみの伯方塩業がある島ですね。

でも不思議なことに写真を見返してみたらこの島以降の景色が全くと言っていいほどありませんでした。

多分この辺でもう満足してさっさと愛媛に行きたい気分になってきてたんでしょうね。

なのでここからの文章も非常に簡潔なものになります。

 

 

伯方島の造船所

 

大島の醸造所とこれまた造船所

 

戻ってきました。サンライズ糸山で帰りの記念写真を撮って、友達が待つ松山へとバイクを走らせます。

 

 

 

思ったより早く松山に到着したので前々から行ってみたかった道後温泉へ。

夜の道後温泉はさすが一大観光地らしく大勢の人でにぎわっており、湯治の名所としての風格が漂っていました。

 

 

こういうボンネットバスあざとく古風な雰囲気がでて僕は嫌いじゃないです。

体を温めたあとは友人と合流して晩御飯を食べました。

 

松山は四国で1、2番目に大きい大学を持つ学生の街でもあり、学生向けの料理屋が大学付近のいたるところに店を構えています。

友人の紹介で一番ボリュームがあるという中華料理店に行くと

 

今まで見たチャーハンの中でも一番バカでかいサイズが出てきました。

メニューに破壊盛りって書いてる時点で、これヤバくね?って思ったんですが、余裕で想像の上を行かれましたね。

人間の頭二つ分は優に超える巨山は4人がかりで何とか倒し切ることができました。

量もさることながら、味も普通においしかったのでまた行く機会があれば挑戦してみたいです、破壊盛り。

 

お腹を満たした後は友人の家に泊まって、互いの近況を話し合ったり、昔話に花を咲かせたりしました。

 

 

 

思い返せばやっぱり四国一周よりしまなみ海道の思い出が色濃く残った旅でした。

まあそれでも楽しかったので、行ってよかったなと思ってます

楽しかったらそれで結果オーライなんですよね、旅って。